2012年12月6日木曜日
ぶん回し歩行と内腹斜筋と骨盤回旋との関係
骨盤回旋は非常に気づき難い現象だと思いますが、両足を揃えて腰掛ければ片側の膝が長く見えるので直ぐ判別できます。
ぶん回し歩行は長下肢装具の必要な歩行訓練では初期のリハビリで避けられない歩行パターンです。
ぶん回し歩行は結局は股関節での大腿骨の運動に問題があるのですが、股関節を構成している骨盤が回旋してると大腿骨は正常な運動ができないはずです。
例えてみれば真っ直ぐ進む動作は、骨盤という「方向陀」で前を向いているのですが、同時に股関節という「車軸」に取りつけた大腿骨「タイヤ」も進行方向の前を向いてます。
骨盤の回旋があると人の身体「車体」は前に進むつもりなのに方向陀は右か左を向いたままなので当然「タイヤ」である大腿骨も最初から右か左を向いたままです。
骨盤の右回旋があったとすると方向陀、骨盤は右を向いたままです。当然タイヤも右を向いてしまいますが車体は真っ直ぐ進む予定なのでいろいろ不都合な状態になります。
骨盤の右回旋は進行方向を無理やり右方向に変えるので杖無し歩行なら何気に右寄りに向きを変えられてしまうのに気付くはずです。
左片麻痺に多い骨盤右回旋の場合の麻痺側の脚はまっすぐ進もうとする動作で股関節が外転しぶん回しが強く出ます。ぶん回しを解消するには骨盤回旋を解消しなければダメです。
骨盤回旋を解消するには内腹斜筋の筋短縮を解消しなければダメです。
骨盤回旋を解消できたとしても膝関節の痙性麻痺があるかぎりはぶん回し歩行のようなものは付きまとうと思いますが、少なくとも日常での足先のぶつけ事故はなくなりそうです。
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