周囲の話し声はちゃんと聞こえてるけど声を出せないし身体を動かせない。
誰かが肩をゆすり揺り動かし耳元で「聞こえますかぁ?」「目を開けてください!」とかなんとか呼びかけてる。
私はやっとのことで目をあけたと思う…。
飛び込んできた光景は私の身体の上を誰かがヒラリと跨いでくるシーンだった。
声はハッキリ聞こえてるのに何故か誰だか何処に立ってるかも解らなかった。
声の聞こえる方向を凝視してたと思う。
やっと人らしきものが見えたけど顔が解らない。
解らないのではなくて首から上が無い。
「こっちだよ!こっち!」
ようやく目と目が合って挨拶された「初めまして!私がのうげの○○です。」
その人は声色に特徴があるので印象に残り、記憶の隅にとどめたようでした。
目を開けていられるのはほんのちょっとの間でした。どれくらい時間が過ぎたか解りませんがまたさっきの特徴ある声が聞こえてきました。
さっきはなんだか周囲が騒がしかったですが今度はシーンとしてます。
「・・・・・・?」「・・・・・ポアだよ!あはは!・・・・・」「・・・・・・!」
特徴ある声の反対側から女性の声も聞こえてました。
私のそばには二人しかいないようです。他には聞こえて来ませんでした。
男の特徴ある声と「ポアだよ!」はハッキリと記憶にとどめ寝てしまったようです。
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