退院を控えた前日のリハビリは気を引き締めてしまう出来事がありました。
ヒヤリハットって知ってるかな?
大方は既知だろうけど未就業者は知らないかもね!
KY活動って知ってる?
空気読めない活動じゃないんだヨ・・・・
PTは予定時間を越えてしまいながらも私を階段室に連れてきて装具でロックした患側を支持脚にして「健側から!」と促されたので
右脚を持ち上げ上の段に踏み置いた健側脚をたよりに患側を引き上げ健側と同じ段に揃え、また健側から持ち上げる。
以後繰り返し・・・
今でもそうですが杖か手摺がないと登れないです。
その最後の日は杖をPTに持ってもらい手摺を頼りに登ったんですよね。
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昇りは健側が先で下りは患側が先なんですが、私はその理由がハッキリ解ってるはずでした。
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踊り場まで上がると一息ついて今度は降りる動作です・・・
「はい、左から・・・」と言われながら私は踊り場から下の段に患側を踏み降ろし、健側も患側と同じ段に踏み降ろすべきです。
が、私は通常の歩行と同じように一足飛びにその先の段まで健側脚を踏み降ろしたんですよね!
階段を歩かせてもらえた嬉しさで調子に乗ってたんだと思います。
どんな状態になったと思いますか??(笑
想像できないかもしれないですね!
健常者が階段を下りる時の支持脚になった側の膝関節の動きを思い浮かべればなんとなく解るはず・・・・
長下肢装具を処方された人ならピ~ンッ!と来ることで当たり前の現象ですが・・・・(笑
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もしあのとき・・・・
手摺ではなく杖を使ってたとしたらその日からは別の病棟でゆっくり休んでたはずです。(汗
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ちょっと考えれば直ぐに納得できることですが実際に経験するとは・・・(汗
長下肢装具を初めて装着して注意されたのは必ず「ロックを解除」して「腰掛ける」でした。
これは「ちょっと休みましょう!」の声掛けと一緒に必ず言われることでした。
「ロック外して!」と・・・・・
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長下肢装具をロック解除しないで腰掛ける動作は危険です!!
長下肢装具をロックしたまま健側脚を先に踏み降ろすのはもっと危険です!!!
階段の途中でスキーのジャンプ競技のようにきれいな前傾姿勢を維持するのは難しいです。
長下肢装具利用者の私の経験では階段の蹴り上げ面が踵側にあれば、手摺にしっかり捉まるだけで簡単に出来てしまうのは内緒ですけどね(笑
あのときのPTはかなり焦ったはず・・・・
階段昇降指導中は登りなら私の後に、降りなら私の前にいるのですが・・・
降りてる最中に一瞬の間にジャンプ競技の前傾姿勢になったまま、転がり落ちないでそのままの格好で会話したのも初めての経験でした。
PTは私の身体を支えようと両腕で私の肩口を咄嗟に触ったのですが前傾姿勢のままの私は平然とこう言ったのを覚えてます。
「悪いけど身体起こしてくれんか?」
もし、階段の踊場からの降り始めにロックしたままで健側脚を踏み降ろしてたら、前歯は失くしたかもしれないです。
階段の途中だから無事だったんですよ!!
それと片腕で身体を支えるだけの体力があったから・・・
忘れてはいけないのは長下肢装具を装着してたこと・・・
身体の半分が不自由で力が出ないけど金属支柱の装具のおかげで61キロの体重を支えられたんだよね。
それもロックして膝関節が固定されてたので崩れ落ちないで同じ姿勢を3、4秒保てた。
退院直前のこの経験は装具を適正な場面で正しく使う重要性を教えてもらえたような気もします。
あいつと私だけしか知らないとびっきりの思い出・・・・
ヒヤリ!!( ▽|||)
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