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2012年7月14日土曜日

膝関節の拮抗筋

最近は膝の過伸展は装具に任せるようにしてます。
膝の拮抗筋が正常になることを長い間待ち望んだつもりでしたが、まだまだ先は長いと思うようになって、「早く装具を取ってしまいたい」という思いは薄れてきました。

::::そう簡単じゃないんだよね・・・・
麻痺を改善するってさ::::



退院してたったの半年ですがそのように実感してます。

治るとか元に戻れるレベルの脳の壊れ方なら障害者手帳は支給されてないはずです。

細かいことを言えば、眼に見えて明らかに改善できた動作もあります。

それは床から立ち上がる動作です。

お尻が床についてる状態で両脚の足裏が床に着いてて両膝が床に対して真直ぐ立ってるなら軽く支えるだけでで余裕で立ち上がれるようになってます。

重心を前に移動しお尻を浮かせれば楽に立てるんだよね。

以前に書いたような気がしますが、胡坐を組んだ格好から片膝を立てる事ができれば片足裏が床についてなくても立ちあがり様にクルリと向きを反転させながら両脚で立ち上がることが出来ます。

残念ながら健側のように立てた膝を引き寄せる動作がまだ難しいので腕で補助する必要はあります。

最近使うようになった高さ12.5センチの踏み台ですが、踏み台として使わない時は床に座る腰掛みたいなものとしても重宝してます。

この踏み台に座ると、両方の膝を立てれば支えなしでスクッと立てます。

書いてて思うんだけど、「立てる」ことをこうも主張するのも「なんだかアレだよな~」とは思う。

『健常者にとっては当たり前なんだよ!』という声が聞こえてきそうです(恐縮

明らかに改善できた動作をもう一つ!

歩行時の安定感が増したこと・・

これは傍目には気付きにくい!!


健側足が遊脚して踵接地するまで後ろから前に振り出してくるわけですが、初期の頃は安定させることが出来ずに僅かに外方向に踏み込んでしまってました。

私にとっては納得のいかない現象だったのでどうすれば普通の踏み込みが出きるのか?思い悩んでました。

僅かに外に逸れる踏み込みを違和感としていつも感じてましたよ。

改善のポイントは支持脚になった麻痺脚の足首の動きです。

爪先を進行方向に向けた歩行は重要だと思います。

膝を開いた歩行は良くないと・・・

一般に片麻痺者の歩行パターンは患側足の爪先が外に開いているそうです。

健側の爪先がほぼ真直ぐ進行方向に向いていても患側足はそうではないそうです。

そんなことはどうでも良いですが、患側足が遊脚から支持脚に移行するまでには踵接地から始まり足裏で体重を支えるのですが、このとき足首関節はは低屈かニュートラルだと思います。

患側脚が完全に支持脚に移行すると足首の関節は体重の移動に伴って背屈するのですが、実はそこに安定して歩けるようになる秘密があるような気がしてなりません。

「足首の関節は体重の移動に伴って背屈する」というより

「足首の背屈によって上体を前へ誘導し体重移動を図ってる」ような気がします。

そのことに気が付いたのは1ヶ月ほど前でした。

だからといって特別なことを始めたわけでもなく、歩くたびに足首の動きに注意を集中してただけです。

荷重して無いなら任意で少しは背屈出来るのですが立ち上がって荷重してると低屈する筋が過緊張してるようで、立ったままでの任意の背屈動作は無理です。



何故かたったそれだけで斜め前方への踏み込みが少なくなり、よりいっそう安定した歩行が出来てます。

:::::

ところで 「 膝 」 だけど、下肢の筋力だけの問題ではないのでどうにもならない・・・・

鬱陶しい長下肢装具だけど、使わないで立ち歩くと異常なほどの筋緊張で腱を痛めてしまうし、過伸展の繰り返しで反張膝にならないとも限らない。

「装具を早期に外したい」と言う思いはもう捨てました!

当然長下肢装具を短下肢にカットダウンするのも時期が来るまでお預けです。

しばらく前には逸る思いから時期でもないのにカットダウンの真似事をしてみたけどもうそんな馬鹿はしない。

体重が落ち、太股周りの脂肪も削げてお肉の偏りも目立たなく消えてしまったので杞憂だった。

過伸展から来る膝関節の故障を未然に防ぎながら拮抗筋が徐々に回復するのを期待し、長下肢を使い続けるのは選択肢としては間違ってない気がする。

そんなのあたりまえだろ!

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