2012年10月12日金曜日
上肢のリハビリ②
完全麻痺として廃用認定された左腕なので実用手を目指してるわけでは無いですが、肩周り、肘関節、手首、指関節の筋短縮、筋萎縮や痙縮などから進行する拘縮という現象とか関節組織ににコラーゲンが付着し関節の曲げ伸ばしが制限されてしまう現象・・・そんな現象を招きたくない。
度々思い出すけど入院中のOTの一言
『○○さんは肩まで挙がれば良いよね?』確か、急性期病棟からリハビリ病棟に転棟し一ヶ月経過した頃だったと覚えてます。
このOTの度重なる不穏な発言と態度で病院に対する不信感と不安100パーセントの入院生活を強いられたんだっけ?
主題の趣旨に戻すけど退院後の肩関節の可動域回復には時間かかってます。
あのOTがぴーくすの入院中に肩関節の動作を積極的な治療方針としてROMに取り組んでいてくれたら,たとえ随意性の無い上肢であっても、他動でも腕が全く挙げられないような事態を招くことは無かったと思う。退院当初は腕については放置に近い対応だったので仕方ない流れだったかな?とは思う。
冒頭で書いたコラーゲンなるものの肩関節への沈着?付着?が原因で他動でさえも腕が挙げ辛く関節が硬くなった感じがしてました。
幸いにも他動で肘挙げの動作をしても「強い痛み」が伝わってこなかったので続けることが出来た気がします。
徐々に発症前の関節の柔軟性?をある程度は他動作の上げ下げで抵抗感の無いくらいにもっていきたい。
随意で動かせる腕ではないのでリハビリと言っちゃあ大袈裟すぎますよね?
退院時は肩より上に挙がらなくなった腕をぶら下げて帰って来たわけですが、徐々に肩関節可動域を拡げることが出来たのは間違いないです。
全く仰向けになるか運転席のリクライニングシートを倒せば重力に抗するにも無理しないで簡単に肩より上に上がるようになってます。端座した状態では腕の重みと重力それに、腕を挙げようとする動作で反応する「腕を下げよう」とするような筋の働きもあるような気がします。
座位や端座位では家内に腕を持ち上げてもらえば簡単に肩より上に肘が挙がるし肘をピンと伸ばしてもらい真っ直ぐ頭上に差上げる他動動作も無理ないです。
今後は肩甲骨も含めて肩関節周りの筋の短縮や萎縮を懸念するけどとりあえずは他動で関節の動きを出せてるので思いもしない事態を招く事にはならないとは思ってます。
この他動での腕の上げ下げをしてもらう前にとても大事な準備運動がある。それは肩、肘、手首、指のストレッチ。
床に脚を伸ばした座位のままで床に手を突いて肘をピンと伸ばし肩関節に体重を載せるような動作はとても重要だと思います。
肩関節周りの緊張し収縮した筋を引き伸ばすので他動で腕を挙げる動作が楽になる。
「床に手を突き肘を伸ばす」簡単な動作ですが、いかんせん麻痺した腕のことなので腕を伸ばそうとするだけで勝手に反応し指を屈曲するので「手を広げて床に突く」までが結構時間がかかる。
当然のことのように手を広げて突くまでは単独では出来ないのでぴーくすは家内にやってもらってます。
家内には手の甲を擦って指の屈筋の緊張を和らげる作業からはじめてもらうのがお決まりです。
なぜ自分で指の緊張を和らげられないか?
健側の腕で患側の手をいじるとやたらと緊張するから・・・・
これは連合運動のひとつだと思ってますよ!
だから家内がぴーくすの掌を広げて床に突き、肘を伸ばすまではじ~っとおとなしくしてるわけです。
形が出来上がって以降は一人で心ゆくまで肩関節や肘、手首、指のストレッチを続けるだけ・・・
長くて10分くらい、たいていは5分くらいで十分だと思う。
大雑把な言い方ですが「末端から順番に解す」考え方が必要です。
「手を広げて床に突き、肘を伸ばす」だけではないです。
手を突く位置も大事、・・・なぜなら床にお尻をつけ両足を伸ばした姿勢で肩関節に荷重しなければいけないから・・・。
手を突く位置は股関節の直近で指の方向は体側線に直角に近い向きが手首へのストレッチにも効く。
手を突く位置が膝頭に寄ったり、指の向きが体側線と平行だったり、手を突く位置が体側から離れ気味だと効率の良いストレッチ効果は得られない。結局は腕の上げ下げだけのために準備運動として15分消費し、上げ下げに5分くらいかな?
半年前は3日とか5日おきくらいにやってたけど最近は毎日夕食後にはかならず実行する習慣になってます。
ぴーくすとしては廃用手であっても日常生活動作に支障をきたすような肢位にならなければ良いと・・・肩関節が固くなったり、肘関節の屈筋が短縮して腕を伸ばせなくなったりしなければ良いと考えてる。
関節が固くなるようでは万一の転倒で骨折は免れないのではないかと思うので二次受傷災害予防の意味でも上肢のリハビリは続けるべきだと思う。
てか現状維持以上の効果を期待しながら廃用手のメンテナンスを続ける気になってますよ!
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