2012年10月24日水曜日
内腹斜筋⑥
ぴーくすの患側内腹斜筋は収縮できずに放置されたままで、関係するその動作はその周囲の筋が代償していたと思います。
わき腹のツッパリ感や健側の脚を前に出し難い現象の大元の原因は内腹斜筋の緊張低下だと思います。
内腹斜筋の緊張低下に加えてその筋の短縮も進行しつつあったと思います。
内腹斜筋に正常に働いてもらうには、具体的にどのように動作すればよいのか・・・「身体を傾けた側の坐骨で姿勢を維持する」です。
側方重心移動について分析した報告文の中で体幹筋の側屈として3種類のパターンを取り上げてました。
[端座位における側方重心移動動作の運動学的分析]2ページの[方法]に「側方への重心移動動作は」
1)移動方向への体幹筋側屈(lateral bending LB)
2)移動方向と逆方向への体幹側屈(reverse lateral bending RLB)
3)混合型(combined lateral bending CLB)
[脳血管障害片麻痺患者における筋短縮が筋緊張異常に及ぼす影響]ココで度々取り上げた論文です。
7ページの[理学療法とその経過]に・・・
「~体幹筋に対して2種類の運動療法を実施した。
第1の運動療法として麻痺側内腹斜筋上・下部の筋短縮に対して筋伸張を実施した(図7-a)。
第2の運動療法として麻痺側内腹斜筋の筋緊張低下に対して端座位での側方移動を行い、それと共に歩行時における麻痺側立脚後期から遊脚初期にかけての体幹軽度左側屈・伸展・右回旋による麻痺側腰背筋筋緊張亢進に対しても端座位で筋伸張を実施した(図7-b)。」
「まず側方移動では端座位で治療者は一方の手で麻痺側肩関節を外転位で保持させ、移動側の腹部は伸張を得やすいように移動側上方に誘導し、もう一方の手で非麻痺側胸部に手をあて両側の坐骨結節に体重移動させるように体幹の側方移動を行った。
この時、反対側腹部は収縮を得やすいように移動側下方に誘導した。
このようにして両側から端座位における体幹筋の側方移動時に必要な筋活動を選択的に学習させることにより、体幹筋筋活動の正常化を図った。
次に筋伸張は側方移動と同様の肢位で麻痺側へ体幹の側方移動を行った時に麻痺側腰背筋に対して行い、正常な運動学習を行わせると共に荷重時での筋緊張異常を軽減させることを目的として行った。これらの運動を週1回(60分)を15週実施した。」
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対象の患者さんは右片麻痺なんですよね、この報告文ではPTさんが介助しながら動作をしてもらってますが側方重心移動は一人でできる動作なんです。もちろんPTさんの手技による筋伸張を一人で行うのは無理・・・。
要は冒頭に書いた「側方への重心移動動作」のRLBを動作しなさいということです。
上記の内容が「選択的な筋活動の獲得を目的とした運動療法」ということです。
ぴーくすは左肩麻痺なので左の骨盤に体重移動し左側の体側を伸ばすように「伸張」すると同時に右側体側を側屈させる動作をしてます。
もう一つ大事な動作。認識を改めて再開しました。
それは「お尻歩き」です。これ、カイロプラテックの先生が骨盤回旋に対して効果があるとしてお勧めしてる動作です。
毎朝布団から出る前にたったの2往復やってます。
畳みや床の上で動作するならタイミングを選ばないんですけどね・・・。
起き掛けは腰周りの筋肉もリラックスしてると思うので効果的かも・・・
以前はわき腹のツッパリを意識して引き伸ばす方向(右への側屈)だけを繰り返してましたが、ちょっとだけ方向転換しました。
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