代償運動について
表題が[障害の順応の方法としての代償]と付けられた論文の6ページ[4 .片麻痺患者における代償運動] にこんなこと書いてありました。
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,麻痺の回復過程において,共同運動のなかだけで動作を行う習慣がつくと,特に両者の接合部である体幹に,不必要な代償運動を用いた異常運動パターンが完成し,その動作におけるエネルギー効率は低下する.////
脳卒中片麻痺患者が運動コントロールを再学習していく過程では,誤った運動パターンに対して,不必要な筋活動を取り除いていくことが重要である////
ある動作を遂行することが可能であっても,それを努力して行っている場合には,修正を必要とする場合が多い.
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片麻痺患者のリハビリテーションは,麻痺側の分離した運動を促通し,その回復の程度に応じて中枢神経系がその動作に対して行う順応の最適化を促し,再構築していくことになる.
つまり,片麻痺患者がある動作を再構築する際,麻痺側の回復の程度に応じて使えるものは使う,使えないものは使えるもので代償するというように,その状況に順応する過程があり,その順応過程を回復の程度や環境に応じて最適なものにするための機構が中枢神経系の働きによって行われている.
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代償運動について書かれた内容ですがたいへん興味を引く内容です。
「回復過程において,共同運動のなかだけで動作を行う習慣がつくと・・・不必要な代償運動を用いた異常運動パターンが完成し・・・」
共同運動の中だけで動作を行うって・・・
行う動作すべてに不必要な代償運動があるってことなんだけど、確かに「異常運動パターン」があると思う。
「不必要な筋活動を取り除いていくことが重要」
不必要な筋活動を取り除くって難しいねぇ!意味分かり難い!
具体的にどういうことなのか、麻痺側の不随意な動作を分離することだと思うけど、時間の経過とともに徐々に分離していくものは分離するし運動中枢にどの程度ダメージを受けたかによるんじゃないかな?入院中私を担当した新米PTとの会話です
「足指は?」
「末端は最後です!」
「動かせるようになるの?」
「解らない」
作成日: 2012年9月4日(火) 15時03分
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