ユラユラと前後に揺れる感覚について、ふと気づいたことがあるので書いておく。
[長下肢装具とリハビリシューズ]でこんなこと書いてました。
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「前方に移動した重心を後に引き戻すためにさらに低屈する力が働き結局は後方に重心が移動する。
すると今度は後方に移動した重心を前に移動させようと非力な前脛骨筋が僅かに収縮する。
ヒフク筋と前脛骨筋の拮抗動作が出来てない麻痺脚なので前に移動しすぎた重心を後に引き戻そうと足裏全体で接地したままの状態で低屈と背屈を繰り返すようになる。
これがリハビリシューズを履いて直立したときのユラユラ感の秘密かな!!!」
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7月の末近くにユラユラ感の秘密をある程度解き明かしたような気でいましたが、装具の機能を見落としてました。
使用中の装具の足底板(足の収まる部分)は油圧ダンパー(ゲイトソリューション)を介して金属支柱に接続されている。
オイルダンパーが作動する足底板の初期角度は0°である。
初期角度0°の意味は鉛垂線から直角(床に対して水平)の状態なので足底板を下に押し下げる(底屈)力が少しでも働く(>0°)と油圧ダンパーに制動され元の位置(初期角度0°)に押し戻す力が働く。
リハビリシューズの踵高は実質13ミリ、角度で3.2°・・・・。
3.2°底屈したことになるリハビリシューズを履き立位になるだけで油圧ダンパーは負荷を受け、押し戻す力が発生する。
立位で静止した姿勢での底屈は後方へ倒れる感覚、背屈は前方へ倒れる感覚となる。
装具、靴以外の要因で考えられるのは以下のとおり・・・・。
・腰掛などに座った状態が比較的長く作続くと下肢の緊張は解れてしまう。
・立ち上がると荷重された部分の筋肉は緊張(徑縮)が始まる。
・股関節伸展⇒膝関節伸展⇒関節下腿外旋(本来は自動外旋)⇒足間接底屈(徑縮による)
立位での足関節底屈(徑縮による)・・・これは重要だと思う。
車から降り、両足で立ち上がった直後に頻繁に経験したユラユラ感の本当の原因はコレだと思う。
コレ=足関節の徑縮による底屈動作=不随意運動・・・。
この不随意反応と装具に組み込まれた油圧ダンパー(ゲイトソリューション)とやや踵が高いのかな?と思うリハビリシューズの相乗効果?によって増幅されてしまった前後のユラユラ感。
残念ながらネット上で知り得る専門系の刊行物や公開文書では私が考察した内容を裏付けるような文言は見つかってません。
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