ここで学習してはいけない!
長下肢装具を使い出して早くも1年半経過しました。
これまでに2度、長下肢を短下肢に変更しましたが膝の拮抗力が十分では無いために長下肢に再び戻した経緯があります。
もし今後、膝の拮抗筋がしっかり働くようになるなら短下肢に変更するけど現状のような半端な状態では短下肢変更は望めない。
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長下肢装具の膝関節継手には反張膝から膝を保護する過伸展防止と膝折れ(膝崩れ)を防止する膝ロック(固定)の二つの機能が組み込まれてます。思い返せば・・・膝ロックはぶん回し歩行の発端でもあるのでできる限り短期間だけ、本当に必要な期間だけ膝ロックを使用すべきだったと考えています。
極端に言えば入院中のリハビリ時から膝ロックは不要だったのでは無いかと・・・・。何しろ、急性期病棟からリハビリ病棟に移る前にはすでに立ち上がっていて膝折れが無いのを確認してたし、リハビリの最中に膝ロックを使用する目的が「膝折れ」防止「だけ」なら、ぴーくすの場合全く不要だったと思う。膝ロックを使用する目的は「膝折れ」防止のほかに何かあるのだろうか?
今は、ぶん回し歩行を少しでも消し去ってしまおうとあれこれ頑張ってるし模索してるけど膝ロックは今後絶対に使用する気にはならない。金属支柱の長下肢装具は個別発注で作成するようですが膝ロック機能に関しては不要なオプション発注だったと考えてます。
言い換えればぴーくすの後遺症の程度を十分に把握できないままに長下肢を選択し膝ロックを使用してきた気がしないでもない。
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本題の過伸展防止機能ですが・・・・
これはゲイトソリューションの底屈制動ダンパーと同等なくらいにぴーくすにとっては有用な仕組みだと思う。
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例えばぴーくすが外に出るために玄関の框で繰り返してきた動作・・・靴を履く為に框に腰を下ろす動作・・・框の縁に立って患側脚を土間のコンクリート床に突く動作ですが、この動作は些細ながらも膝に瞬間的な過大な負担を与え続けてます。何しろ最大伸展位で制限してるので膝関節を目いっぱい伸ばした状態で足底で全体重を受け止めその衝撃は膝に直接伝わってるはずです。
たしか一年くらい前からそんな状態が気になって衝撃吸収材の代用品、発砲ウレタン製マットを土間に使用してます。これは表面はボロボロですが今でも現役で使用してます。ですがこれは本来の問題を回避するだけの小手先のその場しのぎにしかならない・・・・。
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膝の拮抗力がほんの少し出るようになっただけでず~っと現状維持のような状態が続いてたので、さらに拮抗力を出すためにどう対応したら良いか?考える機会があり、ぴーくすの場合、長下肢装具の過伸展防止機能に頼り過ぎた歩行を繰り返してることに気付いてしまいました!
立脚時常に最大伸展位ではどんなに時間をかけて、どんなに長い距離を頑張って歩いても拮抗力はつかないのではないか?
なぜなら最大伸展位で立脚してるってことは膝の拮抗筋に関係なく骨だけで全体重を支える事になるから。。。。
そのように考えるようになってからは長下肢装具の過伸展防止機能に角度を付ける(ほんの少し膝を緩める)ことに行き着き、さっそく試してみました!
過伸展防止機能は膝が伸びきると関節継手で金属面同士がぶつかり、所謂「アタリ止め」になってる単純な仕組みです。
結局、幅5ミリ、厚み1.5ミリの黒色のインシュロックバンドを流用し、最大伸展位の状態にならないように工夫しました!
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使用したインシュロックバンド(黒)と本来の用途に使った(白) |
インシュロックバンドはナイロン製ですが黒色の素材は圧縮力には非常に強い。潰れない!サイズ違いですが白色素材のインシュロックはたった10分の歩行で潰れた・・・・厚み1.5ミリで膝関節継手に付く角度は実際の歩行時の踵接地時の膝伸展に違和感は全く感じないけど完全伸展位ではない。たぶん偶然だけどちょうど良い角度が出せた気がする。
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「アタリ止め面」の隙間を通し結束しただけの簡単なモノ |
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1.5ミリの厚で違和感なし |
框から土間に下りると膝が軽く曲がるため骨だけで支持してないことが確認できてます。ぴーくす的には膝に過大な荷重が直接かからなくなっただけで非常にうれしい!!!
装具装着で膝を最大に伸展しても骨で支持する状態ではないので屈筋と伸筋の拮抗力を「さらに引き出せるかも」しれないと勝手に考えたわけですが、今のところ不都合な事態は発生してない。
ちなみに合計2.5ミリではどんな具合か?試してみたら歩行中の患側踵接地時に「患側の膝を伸ばせない違和感」が伝わり、立位静止では腱側の膝を普通に伸ばせない違和感が出てました。
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